AIには必ずお礼を言っている

言わなくても良いのだけれど…。

ChatGPT等のAIを使うことがちょくちょく増えてきた。自分の力ではできないものや、自分の力で出来ても最善策を探したい時など、ユースケースはいろいろとある。

けれど、最後に必ずお礼をいう事にしている。

「手伝って貰ったおかげで考えがまとまりそうです、ありがとうございました。」

言ったお礼はどうなるのか

私のお礼を受け取ったAIは、背後のクラウドコンピューティング(と言っても直結構成だろうが)のnVidiaのTensorコアGPU(デカいグラボ)へ、その言葉を投げ、解析するのにデータセンターの電気を使い、他の利用者が使いたい計算機時間を損失し、最後に私に「そういってくださり、ありがとうございます。」と応答をし終了する。

正直、お礼を言うだけ時間も電気もリソースも無駄なのかもしれない。

未解決の課題に対して学習しリソースを使うべきで、解決した課題に対して学習する意味はない。

実社会では…。

その昔、会社員の上下関係が雑だった頃。部下を呼び捨てにしたり(業種によってはまだ残っているだろうが)人格まで否定するような発言は平気であった。

今でこそ禁じられているが、まぁ昔はそういうものだった。

とは言え、上下関係自体が悪いわけでもない。なければ組織は崩壊する。

ただ、部下の意見や人間としての面を軽んじた仕事をする人間のいる会社が、対外的な仕事をしたときどのような目で他社からみられるかは言わずもがなで、最終的に契約を切らたり、機会損失となりじわじわと不祥事が増えたり雲行きの怪しい組織となっていく。

さて、人間は忙しさの限界に達したときや心理的負荷の限界に達したとき、ふとした時にほころびが出来る。

その際、普段どういう人間性をしているかは染み出るものだ。

やっぱりAIにお礼は言ってしまう

つまりは、素行が出るからAIにもお礼を言おう…。というのが概ね言いたいところなのだが、それだけではない。

力になってくれた存在にはお礼を言いたい。

裏で電力と計算資源を浪費していただけと知ってもなお言いたいのはエゴなのかもしれない。

それでも、力になってくれたAIにお礼を言いたくありませんか?

蛇足

数時間考えてた事を、AIにも手伝ってもらって気持ちの整理もしていたが、結局自分なりに考えることにした。

それでも、お礼を言った。言いたくなるくらい、ぐるぐると考えることが私にもある。