ルータを買いに行く途中で無意味さに気づいたお話

すっかり楽天ガチ勢になったものの…

ソフトバンク光が引けるかわからんとのことで楽天ガチ勢になったものの、ちっちゃなモバイルルータ1個だと辛いよね。間にルータおきたいよねと思い秋葉原まで買いに行った。

モバイルルータより強ければいいので、据え置き型なら中古のゴミみたいなルータでいいだろうと思っていた。NAPTさえできればいいのだ。

LTE網からは/32でアドレスが降ってくる

LTEからのIPアドレスは/32で降ってくる。

通常IPアドレスといえば/30だったり/24でないと同じネットワークにいるとみなされないのでお互いに通信できない。

これは一般的なLANケーブルで作るイーサネットがブロードキャストマルチアクセスというネットワーク体系だから。『仲間がどこかにいるかもよ』が前提のネットワークなので/30以上が普通なのだ。

ただし、LTE網は通常のイーサネットではないので下位レイヤがIPアドレスを見なくても通信できるようにパケットを転送してくれる。そもそも『どこかに仲間がいるかもよ』のイーサネットではないからで、LTE網自体が宛先を指定してくれる。だから/32で降ってくるのだ。

他にも/32で割当できるネットワークといえばPPPやトンネルインターフェイス等がある。(長くなるのでやめる)

するとIPを節約する事ができる。繋がりを図にするとこんな感じ。

WAN側IPとローカル側IPが違うのでルーティングが必須になる。また複数のクライアントとIPを共有するのでNAPTセッションが多数開かれる。

このNAPTが一番処理がきついのだ。

間に固定ルータを挟むと…?

さて、ちっちゃなモバイルルータ1台じゃ処理辛いよねともう一台買って2重ルータにしたとする。こんな構成になる。

確かにモバイルルータは「192.168.179.2/24」の1台だけ相手にしていればいいのだが、NAPT処理は軽くなっただろうか?

そう、よくよく考えてみると下にぶら下がっているクライアントが開くTCP/UDPセッション毎にNAPTテーブルが開かれるのでなんの解決にもなっていないのである。

「192.168.179.2/24」から大量のTCP/UDPセッションが張られるだけで構造はなにも変わっていない。

WAN側から/32でIPが降ってくる時点でモバイルルータの負担を軽くする術はないのだ…。

手があるとしたら…。

staticルートを設定すればTCP/UPDなどの情報を見ないで転送するので速くなる気がするが…モバイルルータの転送ロジックはわからないので良くなる保証はない。簡易DMZ機能も同じくTCP/UDPセッションを見ないで投げつけてくれれば可能性はある。

そういう意味で考えるとソフトバンク光のIPv6ハイブリッドも/32でipv4を貰うので光bbユニットが弱いと救済する手段がなくどうにもならない。

ただ、簡易DMZ機能があるのでもしかしたら裏にめっちゃいいルータ置けばNAPT処理はほんの少し軽くできるかも。(原理的にはどうにもならない)

美味しいものを食べに行った

そんな訳で美味しいものを食べに行きました。

美味しいコーヒーとフレンチトースト!

お茶の水にある「自家焙煎珈琲 みじんこ」と言うお店。VRChatのフレンドさんのおすすめでめっちゃ美味しかった(語彙力)