独自ドメインのメールをiPhoneのプッシュ通知機能に対応させる

特定のメールサービスしかプッシュ通知しないiPhone

iPhoneのメールは特定のメールサービスしかプッシュ通知(リアルタイム通知)をしてくれない。対応しているサービスはキャリアメールとiCloud,Yahoo,Outlook.comのメールくらい。

今回、独自ドメインのメールアドレスがMicrosoftExchangeでプッシュ通知できたので書いた。

Exchangeでプッシュ通知できた

使用したのはzohoというメールサービス。月額120円でMS Exchange対応のメールサーバが使える。メールボックスも5GBあるので余裕。Office 365ユーザなら本家Outlookで独自ドメインもできるらしいが高いので…。

クレカを登録して申し込んだら、ドメインの設定をする。

ドメインの設定

エントリ名	タイプ	データ
 @	NS	 ns1.dns.ne.jp.
        NS	 ns2.dns.ne.jp.
 A	 210.224.185.11
 TXT	 "v=spf1 a:www2401.sakura.ne.jp mx ~all"
 TXT	 "zoho-verification=zb08785022.zmverify.zoho.com"
 TXT	 "v=spf1 include:zoho.com ~all"
 MX	 10 mx.zoho.com.
 MX	 20 mx2.zoho.com.
 MX	 50 mx3.zoho.com.

設定内容としては、MXレコードにmx.zoho.comを入れれば良いが、ゾーンファイルは末尾に”.”がいるので注意。これは”.”で締めないとSOAが自動補完されるため。

私のドメインは”numemo.com”なので、”.”で締めないゾーンファイル”mx.zoho.com”を書くと自動補完されて”mx.zoho.com.numemo.com.”という扱いになる。

他にも注意点としてはSPF(迷惑メール対策の実在するドメイン名を主張するTXTレコード)は2個以上書く事ができず、上記の例だとアウト。zohoにうつすなら前のメールサーバのSPFは消すしかない。

IMAPとExchangeを有効化する

どっかの設定画面でIMAPとExchangeを有効化する、デフォルトが無効。

IMAPは必要がないのだけれど、後述のメール検索用に。

メール設定

iPhoneでexchangeアカウントの追加で適当にタップしてれば設定は簡単にできる。

1.アカウントの追加をタップし、Exchangeを選ぶ

2.メールアドレスを入れて次へ

3.サインインor手動構成を聞かれるので「サインイン」をタップ

4.画面が戻されパスワード入力画面になるので入力して次へ

5.サーバー名が必要になるので、msync.zoho.comと入力

6.Exchangeで使用するサービスで好きなのをONにして保存。(メール以外使う気がなかった)

Exchangeやっぱりやめた

Exchangeでリアルタイムなプッシュ通知をしてくれるようになったものの、iOSはメール検索が直近までしかできない模様。(同期をした事ある分だけ?)

そこまでリアルタイム通知にこだわる必要もないから、やっぱりやめて元のレンタルサーバに戻す。

zohoは普通のimapアクセスにも対応しているので、普段使いのプッシュ用にExchangeメール検索用にimapでもiOSに登録しておけば問題ないが、めんどくさくなった。

メールサービスはころころ変えない方がいいかも

メールアドレス失ったら全て終わるので、日本のレンタルサーバにして動かさない方が良さそう…。ドメイン移管するだけでもadmin mailが全てなので何かあったらおしまい。

逆にメールさえ生きてれば、ドメイン登録情報全て虚偽の記載をした猛者でも移管できたとかなんとか。

Exchangeとか先進的な機能を試すのも結構だけど、枯れた技術でもIMAPでバグもなく動いてくれればいいのかなと思った。

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