WiMAXをUSB接続した際の注意点
注意点のメモ書きです。
・パターン1 オフライン構成のWi-Fiルータを作る
・パターン2 オンラインのWi-Fiルータを使いメトリックを変更する
・パターン3 QuestをWiMAXに直接繋げる
それぞれ書いていきます。
パターン1. Wi-Fiルータ側がオフライン
接続想定パターンの1つ目はWi-Fiルーター側がインターネットに繋がっていない場合です。
この場合、特に問題はなくOculus Quest側は「ネットに繋がってないからローカルで探すよ」と言うメッセージを出して、その後いつも通り接続できます。
パターン2. Wi-Fiルータ側がオンライン
接続想定パターンの1つ目はWi-Fiルーター側が低速なグローバルインターネットに繋がっている場合です。
この場合はめんどくさく、USBの速度よりLANケーブルの速度(1Gbps)の方が見た目上早いので、デフォルトルートがWi-Fiルータ側になります。すると嫌でも低速インターネットを使うハメになります。
対処方法として、USB接続の「メトリック」を最大まで上げます(値が小さい方が強い)。概ね1桁台(3とか7とか)を入れると優先接続として選ばれます。
優先接続として選ばれると、VRChatを含む全ての通信が高速なWiMAXを通るようになります。メトリックが1桁なら大体勝つからです。
QuestのVirtual Desktopアプリはこの設定で問題なく動きましたが、その他のアプリによっては期待した通りに動かない場合があります。次のようなケースです。
このケースは「その他端末」(QuestじゃないVR機器とか)は、「その他」インターネットをデフォルトゲートウェイだと思っており、PCは「WiMAX」をデフォルトゲートウェイだと思っているケースです。
図のようにローカルにPCがあるかないかを探索しない実装だと、実インターネットを通って通信しようとするのでギガも減るし遅いしで大変不便です。
パターン3. WiMAXとQuestを直接繋げる
あまりビットレートを高くすることはできませんが、VRPCにUSB接続されたWiMAX自体に接続するのも一つの手です。
やってみたところ他にスマホ等がなく、VR専用であれば意外と行けました。充分実用レベル。
2×2アンテナが搭載された11ac(Wi-Fi5)の機種であればなんとかなり、WiMAXモバイルルータはそのスペックになっています。
Questとの相性もあるので、ふとした時にFPSが大幅下落する可能性もありますが、それを言ったら私が前に買った安物のWi-Fi6ルータも相性が悪いのか使い物になりませんでした。
まとめ
WiMAXもWi-Fiルータも同時に繋げるは、もちろんできますが面倒なのでVirtual Desktop専用のネットに繋がっていないWi-Fiルータを建てるのがおすすめです。
するとあまり高機能でなくていいので、解約済みソフトバンクAirでも良いような…。
また、QuestをWiMAX自体に接続しても(それ以外スマホ等を何もつなげなければ)特に問題なく動いたので、なんの準備もいらないためそちらの方がお手軽かもしれません。
まずWiMAX自体に接続するのを試してからWi-Fiルータを買っても良いかもしれませんね。