au経済圏で投資ポイント還元が始まる
SBI/楽天のクレカポイント還元が非常に好評であり、大きなシェアを持っている昨今。特に楽天経済圏に多くのユーザーが流れて行っているようにも思える。
そんな中au経済圏も動き出した。
もともと証券会社を持つKDDI連合
今回ポイント還元されるのはauカブコム証券。もともとカブドットコム証券はUFJ系列の企業だったのだが、KDDIを手を組みauカブコム証券となった。
auじぶん銀行との連帯もはじめ、UFJ / au / じぶん銀行 / カブコム証券と連合も大きくなってきた。
また、指定のクレジットカード au payカードは三菱UFJニコス株式会社が運営している。
抜け道は許さないKDDI連合
さて、還元率については au契約者は1年間のみ4%上乗せ、UQ mobile 5G契約者は1年間のみ2%上乗せ、基本還元率は常時1%(つまりはau契約は1年間5%、UQ契約は1年間3%、それ以外のユーザと全ユーザ1年後は1%)。また、 UQ mobile 4G契約とpovo2.0は除かれる。
UQ mobile 4G契約については5G契約…というよりauへの契約移行を促したいのか対象外。povo2.0は月額基本料金が0円のため対象外。わかりやすく抜け道をふさいできた。
UQ mobile 4Gは一例として解約月の料金を日割り計算をしたりわりと良心的な契約だったのだが、5G契約ではそのような「甘い」約款は排除されている。
auの抜け目ない契約だけが特典付与対象という事だ。
UQ mobile 5Gでの具体的な還元額
UQ 5G x au pay カード x auカブコム証券で投資信託を買う場合の具体的な還元額について考えてみた。
■一般NISA
毎月5万円 x 12ヶ月 = 60万円
ポイント還元 3% = 1.8万ポイント
12ヶ月以降のポイント還元 1% = 6000ポイント
■積み立てNISA
毎年40万円が上限
12ヶ月以降のポイント還元 1% = 4000ポイント
最初の1年は呼び水的にポイントをくれるだけなので長期的にみると、1年で1%つまり6000 or 4000ポイント貰って嬉しいのか問題はある。
先行するSBI証券のポイントマイレージサービス
先行するSBI証券は三井住友カードで0.5%還元であり、auの半分である。つまり、一般NISAで3000ポイント、積み立てNISAで2000ポイント。
ただしSBI証券は良心的で投資信託の信託報酬率を一部ポイントで返してくれる。ポイントマイレージサービスと呼ぶようだ。
一例として、三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) = 保有で毎年0.0340%還元
運用額300万と仮定すると毎年1020ポイントが還元される。わずかな額だが、このような考え方はまずauにはなく信託報酬は全額払え…となる。
こうしてみると、自社の「三菱UFJ」投資信託でSBIに制度上引けを取っているのはどうなのだろうか…auさん…。
まとめ
au経済圏の抜け目ないところが目に着くも、サービスとしては良い。ただ、もうちょっとSBIより優位性を出してほしかったなと。
またリスクを負いながら多額の資産運用をするのに、1年のみ6000ポイントだけ貰ってそれで嬉しいのか…といった問題がある。
各社の経済圏、ユーザを囲い込むのであればもうちょっと付加価値を提供して欲しいな、といった感想。