旧世代コアSWの容量について考える

いまだに使われ続けるCatalyst 6000シリーズ

2006年発売のCatalyst 6000シリーズですが、まぁいまだに捨てれない現場もいっぱいあります。そしてやっとEoS/EoLを迎えて捨てられても、予算がつかない部署がそれを回収してシビアではない業務(ミッションクリティカルではない業務)に使い始める…。

そんな旧世代のコアスイッチのスイッチング容量を考えてみる。

スイッチング容量を考える

どこで得たのか情報ソースも忘れてしまったが、SUP720のL2スイッチングファブリックは400Mpps(パケット Per Second)。全てショートパケット(適当に64byteとした)がきたものとすると25.6Gpbsのスイッチング容量がある。

また、インターフェイスカードとバックボーン接続は8Gbpsでの接続だそうだ。どのフレームサイズで8Gbps接続されるかはわからないが、普通に考えたらショートパケット相当だろう。

1GbpsのIFが4ポートでアップリングが1ポートあるとして、800Mbps流れるとする。4ポート+1(アップリンク) x 0.8Gbps x 2(全二重) = 8Gbps

なんと4ポートから800Mbpsを印加しただけで1IFあたりのバックボーン接続帯域の8Gbpsを使い切ってしまった…。

時代を感じるものの

一般家庭でも10Gbpsが普及した2021年に、旧世代SWを比較すると時代を感じてしまうがまぁエンタープライズ向けSWは安定性だったり、事業継続性が大事なのでしかたないかな…。

とはいえ実際にはこんなショートパケット地獄な環境はないだろうし(VoIPでも100byteはあるぞ!)意地悪な試算でもある。

でもSWをいじめ試験するのは楽しそう。